飲食店コンサルティング＆開業支援｜鈴鹿御膳｜Q.飲食店　何から準備始める？

飲食店の開業意志が決定して、まず始めたい準備は自己資金の積み立てです。
また、開業を目指す方それぞれの事情や経験により差はありますが、 それ以外の最初に取り組んでおきたい準備を３つご紹介していきます。

飲食店開業　最初にはじめたい自己資金の積み立てと３つの準備

「Q.飲食店を出店するために自己資金はいくら必要ですか？」でお話ししたとおり、 まずは自己資金を積み立てはじめることが何より重要です。自己資金は潤沢に手元にあって困ることはありませんので、思い立ったらまずは資金の積み立てを開始しましょう。

また、自己資金の積み立て開始と併せて始めたい準備をあげるとすれば、1.飲食店の出店構想を練る　2.競合飲食店や繁盛店の情報収集　 3.飲食店での実務経験を積むの3つです。ひとつずつ見ていきましょう。

■飲食店の「出店構想」を練り上げる

飲食店の開業は漠然としたイメージを基に出店準備を始めたとしても、無駄な費用が発生したり、 後になってあれやこれやと変更が発生したりすれば時間も有効に利用できず開業準備はスムーズに運びません。 また、やる気や思い込みだけで出店すれば、開業後の廃退リスクは格段に高まる傾向にあります。
まずは、出店したいお店のイメージを少しずつ詳細になるように、出店構想をまとめましょう。

どんなお店にしたいのか、店舗内装は？商材は？調理モジュールは？接客モジュールは？・・・出店構想をまとめていくことで、 必要な物件、必要な人材、必要な什器や機材などが具体的になっていけば、開業に必要なモノ（資金や期間）が明確になり、多くの無駄が省け、 それが失敗しないお店づくりにもつながります。一気にまとめようとはせず、少しずつ時間をかけて構想をまとめておくとよいでしょう。 練り直しや検証の時間も大切です。

■競合飲食店や繁盛店の「情報収集」

まさに「百聞は一見に如かず」。漠然としている店舗イメージの比較や参照、他の業態の営業システム、流行っている飲食店の商品内容やメニュー構成、 接客のスタイル、周辺の環境、繁盛している理由などなど、なにを「見る」のかは様々ですが、やはり飲食店の実際の現場に行って「見る」ことは大変参考になるものです。

出店構想のヒントを得る上でも、出店立地近隣の飲食店、自身の出店業態に近い飲食店、他業態のお店（カフェレストランなら居酒屋、大手フランチャイズ店もアリ）、 繁盛しているお店で体感してみてください。調査ポイントをしっかりと押さえて足を運べば飲食店の開業、開業後の経営に必要な情報、 なぜその店が繁盛しているのかなどを把握できることでしょう。マネをする必要はありません。他店を「見て」内情を把握し飲食店の経営感覚を養うことはとても大切です。

■飲食店の「実務経験」を積む

３つめは、収入状況、開業資金の貯蓄状況によりけりですが、特に全くの異業種でこれまで勤務されていた方で、既に前職を退職している場合には、 飲食店のアルバイトなどで現場経験を積んでみることをお奨めしています。

異業種から開業を目指す方であれば実際の飲食店の業務を体験することができる、飲食店に勤めていた経験をお持ちの方であれば、 前職の現場とは異なるオペレーションや数値管理の方法などのノウハウを吸収することができる貴重な機会ですので、外から「見る」以上の収穫が見込めます。
支払いが発生する開店準備も折り返しの時期に入ってしまうとその機会を逸しますので、開業を決意した時点で考えてみるとよいでしょう。 もちろん、準備期間中の収入を確保する手段としても有効です。

また、異業種に勤務されていて飲食店での就業経験がない方が開業を目指す場合には、思い描いているイメージと、実際の現場の雰囲気との比較も重要です。
仮にギャップを感じ、開業に迷いが生じたなら、開業を諦める選択もひとつです。店舗物件の賃貸契約や、 内外装工事の依頼をしてしまってからでは損失は大きくなってしまいますので、開業の意思を固めるためにも実際の現場を経験してみてください