飲食店コンサルティング＆開業支援｜鈴鹿御膳｜設計 内外装工事に関する経費
飲食店の店舗設計、内外装工事に関する経費
飲食店の開業資金のうち、とりわけ店舗設計および内外装工事に関する経費は最も高額の費用が発生するカテゴリーです。
飲食店の店舗工事は設計、施工、竣工と一連の流れがあり、その過程で様々な費用が発生します。やはり、店舗の規模、店舗の状態、開業する業態によって金額の幅は大きく、
発生の有無も変化する場合があります。
尚、店舗物件の取得に関しては、「飲食店の店舗物件取得に関する経費」を参照とし、ここでは既に取得が済んでいるものと考えてください。
9.設計・デザイン費
飲食店の店舗工事にかかる費用は、大きく設計費と施工費に分かれ、設計・デザイン費とは、依頼された飲食店のコンセプトや方向性をヒアリングして、 具体的な設計図として図面に起こしたものを、施工会社へ受け渡すまでに発生する費用のことです。設計・デザインと施工を一括して受託する事業者もあります。
尚、設計・デザイン費は、事業者ごとの基準により決定されますが、坪単価、総施工費に対するパーセンテージ、 人件費及び技術料の概ね３パターンから算出されます。また、設計デザインは厨房の設計が含まれる場合とそうでない場合がありますので、事前確認は必要です。
10.解体費
居抜き物件を賃貸契約し、飲食店を新たに開業する場合において、不要な造作物を解体し取り除くための費用です。 また解体に伴い発生する廃棄物の処理、不要家電、厨房機器のリサイクル費用が含まれます。
11.内外装工事費
以下11～16の費用が施工費（内装仕上げ費など名目は他にもあります）に該当します。そのうち最も多くの費用が発生するのが、内外装の工事費です。 やはり、店舗の規模、業態、現在の建築物の状態、地域、施工事業者によって大幅に費用は異なります。ただし、事業計画に際し目安として算出する場合には、 概ね坪当たりの単価で算出し目安とすることが一般的です。あくまで目安ですが、居抜きの同業態物件で10万円前後/坪、スケルトンであれば40～50万円/坪程度は必要です。 上限はありませんが、客単価が１万円を超えてくる業態では100万円/坪以上の費用捻出が求められます。
12.内外装予備費
飲食店の開業は想定していた以上の費用が発生する件のとおり、飲食店舗の新装、改装工事には往々にして想定外の出費や、 開業後にこれがあったほうが良い、開業してみて初めて必要だと分かった設備の付加費用、細かい造作や照明、家具の追加、接客上の不具合の修正などなど、追加費用は高い確率で発生します。 これら追加が必要な事態を予め想定しておき、予備費として予算を組んでおくことをお薦めしたものが内外装予備費です。 概ね施工費の１割程度を見込んでおくと良いでしょう。開店までに必要にならなければ運転資金として確保しておきましょう。
13.厨房設備費
営業許可取得にもかかわる冷蔵庫をはじめシンク、ガスレンジ、フライヤー、コールドテーブル、オーブン、コーヒーマシン、食洗機など 厨房やパントリーで使用する機器類の設置に要する経費のことで、厨房設備の設置手段は、主に新規購入、リース（レンタル）、中古（居抜き分含む）の３通りです。
新規購入する場合は最も費用が発生しますが、耐用年数は長く、自身の望むものを購入することができます。 リースの場合初期投資に要する費用は抑えられ、メンテナンスなどのアフターケア、耐用年数を経た場合には取り替えなどの融通が利く半面、 長く借り続けることでトータルのリース費用は新規購入以上に発生します。また、一部機器についてはコーヒー豆やビールなどの食品、 飲料仕入れとの抱き合わせでのリースなどもあります。また、中古については、初期費用は抑えることができますが、程度により破損、故障の可能性は高まり、 故障などした場合には廃棄費用、再度購入の費用など割高になるケースも考えられますので、厨房機器ごと、予算に応じてなど考慮して選択することをお奨めします。
14.家具、什器購入費
店内客席のテーブルや椅子、カウンター、照明器具やそのほかインテリア類の購入に充てられる費用です。 一般的には、設計デザインに家具、什器類は含まれていますが、自身で購入したい（デザイン事務所などに依頼し割高になることを避ける）場合には、 設計デザイン費上から家具什器に関する費用を外し、別途予算を組んでおきます。
15.その他機材購入費
音響・映像機器、無線アクセスポイントなどの設置に関する費用です。飲食店各店に共通して発生するものではないため 別途費用として挙げています。コンセプトに応じて設置を予定しているものがあれば、必要に応じて予算を組んでください。
16.看板・ファサード作成費
一般的に外装費用に含めると考える費用ですが、看板、ファサードは集客上非常に重要なパーツですので、別途考慮すべき費用として挙げました。 店舗の視認性を高めるため、主要道路から店舗まで誘導するための看板やファサード、その他販促物の設置が有効であると判断した場合にすぐに行動できるよう、 予算を組んでおくと良いでしょう。店の外観の雰囲気、印象、店までの誘導は集客にとって非常に重要です。また、宣伝広告費のように消化してしまうものではなく、 一度設置した設備は、その後長期にわたって集客効果を発揮します。
その他の飲食店開業時に発生する経費についてはこちら
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